お鍋の素材別お手入れ方法教えます
調理用品メーカー直伝!
お鍋の素材別お手入れ方法教えます
「食卓からココロ豊かに」をミッションに掲げ、調理用品の企画・開発・販売を行う和平フレイズ株式会社(営業本部:東京都荒川区 代表取締役社長:和平稔夫)より、お鍋の素材別お手入れ方法などを紹介いたします。
素材によるお手入れ法をマスターすれば、お鍋が長持ちしたり、より快適に使って頂くことができます。
鉄素材について
特徴
重い、錆びる等のイメージとともに、扱いにくい印象もありますが、耐熱性に優れ、熱伝導も良いことから短時間でうま味を凝縮して調理できます。強い火力に向いている素材なので、焼き料理や炒め物、揚げ物に適しています。
新品の際には錆止めとして「クリア塗装」「シリコン塗装」が施してあります。
「シリコン塗装」については、お使い頂くにつれなくなって行きますが「クリア塗装」に関しては、初めてご使用の前に下の「油慣らし」を必ず行って頂くとより性能を発揮致しますので、お試しください。
(「クリア塗装」かどうかは、品質表示の表面加工の項目をご覧下さい)
クリア塗装の油慣らし方法
- 煙が出るまでよく熱する
- 油を入れて、鍋全体に馴染ませる(野菜くずなどと一緒に炒めても可)
日常のお手入れ方法
洗剤は出来るだけ使用せず、金属たわし等でごしごし焦げを削り、先ずは完全に焦げを除去してください。完全に乾燥させたのち(直火の場合は空焼きで水分を飛ばす)食用油を塗りこみ湿気の少ない場所で保管をしてください。
買い替えの目安
鉄は上手に使えば、非常に長持ちします。特に目安はありません。
錆びた場合
比較的初期の場合は、軽く拭き取って頂くだけで取れますが、暫くご使用後であれば錆びの部分を軽くふき取って頂き、その部分が浸る程度のお湯に10%程度の食酢又はクエン酸を入れて暫く放置して下さい、その後、通常の中性洗剤で洗い落として頂くと効果的です。
内面加工(ふっ素樹脂、ダイヤモンドコート等)素材について
特徴
内面加工により、すべりが良く、こびりつきにくいので使い勝手がよいです。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤でスポンジなどやわらかい材質の物を使い、表面を軽くこすれば汚れは簡単に落ちます。
調理時、金属ヘラ使用可能と表示の有る物も、木製や耐熱樹脂製のツールを使うとキズが付きにくく、一層長持ちしますのでお勧めです。
また、過度のから炊きや高温調理を長く続けるのも被膜をいためる原因となるので避けるようにして下さい。
買い替えの目安
ふっ素加工を施した底面が茶色く変色し始めてきたら、焦げ付きやすくなってきます。
一つの目安としては、焼きそばがこびりつきやすくなってくるとふっ素が劣化している可能性が高くなっています。
その際、また、焦げつく場所、焦げ付かない場所がまだらに出てくるようでしたら、ふっ素の劣化が始まっている目安となります。
ガス・IH問わず、熱源に近い部分から焦げ付きが早くなる傾向にあるのでご使用の熱源と照らし合わせてみてください。
錆びた場合
ふっ素樹脂、ペイントで表面加工をしてない「銀色」の部分で白い錆が出てくる場合が有ります。サンドペーパー等でかるくこすって頂き取り除いてください。
ステンレス素材について
特徴
耐久性が高く、長時間使用しても材質自体はほとんど劣化しません。
ステン(錆)レス(無い)の名前の通り錆びにくく、手入れが簡単で衛生的です。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤で洗い良くすすいでください。
頑固な汚れは鍋に半分から7分目程度に水を入れ、食酢又はクエン酸を大さじ2~3杯入れて火にかけて温めます。(沸かさなくても温める程度で十分効果があります)
また側面部の場合は、鍋を動かして中のお湯をその部分に当てるだけでも効果が有ります。その後は、中性洗剤で洗い、水でよく洗い流してください。
買い替えの目安
ステンレスは上手に使えば、長持ちします。特に目安はありません。
焦げ付いた場合
先ずは、焦げを落しましょう。金属製の道具等でがりがりするとキズが付いてしまうので避けてください。
ぬるま湯を鍋に張り、食酢又はクエン酸を大さじ2程度を加えてしばらく様子を見ましょう。
それでも柔らかくならない場合そのままとろ火で加熱し、半日程度放置しておいてください。
汚れが軟らかくなり、落しやすくなります。
ホーロー(琺瑯)素材について
特徴
優れた耐久性、耐熱性、耐酸性があります。表面がガラス質なので、においが付きにくく、カレーやシチューの煮込み料理にも最適です。
日常のお手入れ方法
使用後は、お湯にしばらくつけて汚れを柔らかくし、中性洗剤をつけたスポンジ等で洗い、すすいでください。
買い替えの目安
表面に薄くヒビの様に見える筋(貫入といいます)が見えてきたら、その部分から割れが発生することが有りますので替え時です。
その他、ホーロー加工にヒビ割れが起こる原因としては、空焚き、急冷、落下などの要因が考えられます。
焦げ付いた場合
ホーローは表面にガラス質を焼き付けたものですので、硬い物、尖ったものでこするのは避けてください。
通常のお手入れは中性洗剤で洗い良くすすいでください。
着色汚れについては程度にもよりますが、重曹を使用したり、強めの酢水を煮たたせ一昼夜程度放置(臭い注意)をすると表面のガラスが若干溶けることにより表面がきれいになる場合が有ります。また、軽微な着色よごれの場合は「メラミンスポンジ」でこするのも効果的です。鉄鋳物製にほうろう加工を施した製品についても同様です。
アルミニウム素材について
特徴
熱伝導が良く、食材に素早く熱が回り、料理が手早くできます。非常に軽く扱いやすい素材です。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤で洗い良くすすいでください。
鉄やステンレスより柔かい素材のため、金属たわしの使用や力任せに洗うと直ぐに傷ついてしまうので避けてください。
買い替えの目安
キズや変形が目立ってきたら材質が薄くなっているので、穴が開いたり破損しやすくなっているので、買い換えをお勧め致します。
錆びた場合
※アルミニウム製品は、アルマイト加工が施されているかどうかでお手入れ方法が違いますので注意して下さい。
(アルマイト加工かどうかは、品質表示の表面加工の項目をご覧下さい)
アルマイト加工の場合
- アルマイトを傷つけないよう、スチールたわしや、クレンザーなど傷の付きやすいものは避けて下さい。
- お湯や水に充分浸して柔らかくしてからスポンジ等で丁寧に汚れを取り除いてください。
非アルマイト加工の場合
- アルミが黒ずんだり、焦げついたりしたらクレンザーやたわし(非金属)でごしごし落としてもかまいません。
- 黒ずみ、焦げ付きをそのままにしておくと、その部分より腐食し穴が開いてくることがありますのでご注意ください。
銅素材について
特徴
鉄やアルミよりもさらに熱伝導が良く、昔から料理や製菓など業務用としても活躍しています。殺菌作用があり、衛生的に優れた素材としても良く知られています。
塩や塩素に弱いため、10円玉でも解るように、黒く変色していきます。長時間料理を入れておくと味や色が変化する場合がありますので、調理後は直ぐに別容器に移し替えるようにお願いします。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤で洗い良くすすいでください。
鉄やステンレスより柔かい素材のため、金属たわしの使用や力任せに洗うと直ぐに傷ついてしまうので避けてください。
また、水分を完全に取りのぞき乾燥させてください。
空気中の水分、酸素でも変色していますが、銅についてはそれら自然に変る色も魅力の一つです。
買い替えの目安
取っ手が破損、鍋に穴が開く等が無い限りは性能は変わらずにお使い頂けます。
錆びた場合
銅の錆は「緑青(りょくしょう)」と呼ばれ、過去は毒性があるとも言われていましたが、現在は毒性が無い事が認められています。
緑青(錆)が発生した場合は目の細かいサンドペーパー等でこすり取り除いてください。
鍋を長持ちさせるために
- 焼き物・炒めもの調理時は、必ず油を引き、空焚きをしないこと。
- 高温調理を長く続けると、ふっ素樹脂をいためる原因だけでなく、鍋の変形の原因にもなるので避ける。
- 強火は鍋を傷める原因の第一です、中火での調理をお願いします。
- スチールたわしや、クレンザーなど傷の付きやすいもので勢いよくこすらないこと。(鉄、銅はこすってもよい)
- お湯や水に充分浸して汚れを柔らかくしてから、スポンジ等で丁寧に取ることが大切。
- 調理後、鍋に長時間料理を入れておくと、味や色が変化する事がある。調理後は早めに別容器に移す。
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