ステンレス製品について
ステンレスとは?
一言でいえば、錆びにくい金属のこと。
でもその主成分は鉄であることに変わり有りません。鉄ですので絶対に錆びないという事は有りませんが、この鉄にクロム (Cr)という金属を加えると鉄に比べ、錆に対して大変強い性質になります。この錆にくい性質が発揮されてくるのはクロムが12%以上添加されたときです。この錆に対する性質をもっと向上させるためにニッケル(Ni)という金属を加えます。よく耳にする18-8 ステンレスというのはクロムを18%、ニッケルを8%ずつ鉄の中に加えた金属のことです。
このように、クロムやニッケルを多く含んでいるほうが錆びにくくなり、家庭で使う場合丈夫で長持ちする材料ということが出来ます。
基本的には鉄が主成分ですので、お手入れを怠ったり、酸性や塩分の強いものを入れるとやはり錆びてしまいます!使ったらすぐ水でよく洗い、水分をよく拭き取ってから片付けるように心掛けてください。
なぜクロムが入ると錆びにくいの?
鋼の表面に、薄いクロムの膜を張るからです。
クロムは鋼の表面に厚さが1~3/1000000mmという極めて薄い膜を張ります。この薄い膜のことを「不動態化被膜」と言い、この膜により内部の金属が腐食されるのを防ぎます。ステンレスはクロムの量が多いほど不動態を形成しやすく、安定します。この不動態の形成に最低12%のクロム量が必要となるのです。ニッケルは不動態をもっと形成しやすくする働きをします。このようにクロム、ニッケルの量が多いほど錆びにくくなるのです。
どんなとき、ステンレスは錆びるの?
他からのもらい錆や、酸性や塩分の強いもので不動態を壊してしまったときです。
先ず第一に、この不動態を壊してしまうようなことをしたときです。酸性や塩分の強いものはこの不動態を破壊してしまい ますので、錆びやすくなるのです。
料理を鍋の中に長時間入れておく事も不動態の破壊原因(錆びの原因)となり、又、ケトルを洗わずに何回もお湯を沸かす事もその原因になります。
第二は、他からのもらい錆です。例えばステンレスの表面に鉄粉が付着し、その鉄が錆を生じて放置しておいたら下のステン レス自身に錆が誘発されることが有ります。
購入したばかりの鍋やケトルは、製造上付着する鉄粉が多く付いていることが有りますので、御使用前は必ずよく内部を洗うことが大切です。
ステンレス製品のお手入れ方法は?
- 温かい内に台所用中性洗剤とスポンジで洗います。
- ひどい汚れの時は粒子の細かいクリームクレンザーで目に沿ってこすり落とします。
- 洗い終わったらしっかり水気を切り、拭き取る事が大切です。
- ミラー加工してあるもので、光沢がなくなってしまった時は、やわらかい布に専用の金属磨き剤をつけて磨くと光沢が戻ります。
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