ふっ素樹脂加工の特徴・使い方
和平フレイズの商品でも人気のある、食材がくっつきにくい・焦げ付きにくいフライパン。どうして食材がくっつきにくいかというと、フライパンにふっ素樹脂加工という内面加工が施されているからです。
フライパンを便利にしてくれるふっ素樹脂加工の特徴や、上手な使い方についてご紹介します。
目次
ふっ素樹脂加工ってどんな加工?
食材がくっつきにくく、すべりが良くなる加工です。
ふっ素樹脂加工は簡単に言うと、ふっ素というくっつきにくくなる成分を含んだコーティングの事です。高温に耐える事ができる上に非粘着性とすべり性がある為、フライパンの内面をふっ素樹脂加工する事で食材がくっつきにくくなりお手入れもしやすくなります。
ふっ素樹脂加工フライパンの長所・短所を教えて!
手軽で日常のお料理使いに向いています。
ふっ素樹脂加工されたフライパンの長所は手軽さです。使う前に中性洗剤で洗うだけで、買って来てすぐに使う事が出来ます。鉄のフライパンの様な油ならしは必要ありません。また汚れもくっつきにくく簡単に落とせる為、調理後のお手入れも楽に出来ます。
ふっ素樹脂加工されたフライパンの短所は、鉄のフライパンなどのコーティングがされてないフライパンに比べて寿命が短い事です。使っている内にふっ素樹脂加工のコーティングは劣化していきます。劣化が進んで食材がくっつく様になったら買い替えが必要です。
ふっ素樹脂加工の種類は?
フライパンに使われる一般的なふっ素樹脂加工は、ベースコート・ミドルコート・トップコートの3層で構成されています。一般的なものでも調理に使うには十分な機能を持っていますが、より長持ちさせる為に層の構造を変える・増やす、他の素材を混ぜるといった加工を行う事によって強度を上げたコーティングも存在します。
和平フレイズの商品でよく使われている、代表的なコーティングをご紹介いたします。
摩耗を防止する機能を持たせる目的で、ベースコート(下地塗装)にセラミック粉末などの固い材質を混ぜたコーティングです。摩耗に強く、金属製のツールを使っても傷が付きにくいのが特徴です。
ハードコートの一種で、一般的なふっ素樹脂加工の上や中間層に斑点状にふっ素を散らしたコーティングです。コーティングの表面に凹凸が形成される為、食材と面ではなく点で触れる様になり耐久性が向上します。見た目が大理石の様に見える為この名前が付いています。
摩耗を防止する機能を持たせる目的でダイヤモンドの微粒子粉末を混ぜたコーティングです。極めて固いダイヤモンドの微粒子がコーティングを摩耗から保護する為、耐久性が非常に高くなっています。
調理後のお手入れ方法は?
フライパンの内面・外面共に中性洗剤を使い、柔らかいスポンジで十分に洗い、汚れを落として下さい。汚れが残っていると食材がくっつく原因になりますので、やさしく丁寧に洗って下さい。
研磨剤入りの洗剤や、硬いスポンジ・たわしなどはコーティングやフライパンの塗装を傷める原因となりますので使用しないで下さい。焦げ付きを落とす場合は、お湯に浸して焦げ付きを柔らかくしてから、取り除いてください。
食材がくっつきにくい状態を長持ちさせるには?
空炊きや調理後に急に冷やすのは厳禁。調理したものを入れたままにする事も避けて下さい。
ふっ素樹脂加工のフライパンは、使い方によってコーティングの寿命が大きく変わってきます。
食材がくっつかずに使いやすい状態を長持ちさせるために気を付けたい点をご紹介します。
- フライパンに何も入れない状態で火にかける、いわゆる空炊きは絶対にしないでください。温度が上がり過ぎる事でコーティングの劣化が起こったり、本体が変形したりする原因になります。
- 調理は中火までの火力で行い、高温での調理を長時間行わないようにしましょう。
- 調理前の予熱は30秒~40秒程度にして下さい。フライパンに水滴を落として、水をはじくくらいが目安です。(通常のコンロの場合)
- コーティングの表面を傷つけないで下さい。傷が付くとコーティングがはがれる原因になります。金属製のツールで強くこすったり、フライパンの上で食材を刻んだりしないようにしましょう。
- 調理後、フライパンが冷めないうちに水をかけるなどして急に冷やさないで下さい。コーティングが劣化する原因になります。
- コーティングがはがれる原因になりますので、調理したものを入れたままにしないで下さい。
ふっ素樹脂加工に使用されているふっ素樹脂は、食品衛生法に適合しており人体に影響のない事が確認されています。万一フライパンからはがれたふっ素樹脂を飲み込んでしまっても、体には吸収されずに排出されますのでご安心下さい。
参考 - 一般社団法人軽金属製品協会『アルミ調理器具ガイド』
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