フライパンの焦げ付きについて
フライパンが焦げ付く原因とその対処方法、そして焦げ付いてしまった際の対処方法を素材別にご紹介いたします。うっかりフライパンを焦げ付かせてしまった方や、最近フライパンが焦げ付くようになってきたという方におすすめの内容です。
なぜフライパンの焦げ付きが起こるのか?
フライパンが焦げ付く原因のうち、代表的なものをご説明いたします。
ふっ素樹脂加工がされている製品
使った後の洗い方が不十分でフライパンの表面に汚れが残っていると、焦げ付きの原因になります。使用後は表面の加工を傷めないように、柔らかいスポンジと中性洗剤で十分に洗ってください。
また、経年劣化などの理由でふっ素樹脂加工が剥がれてしまった場合、剥がれた部分に食材のこびりつき・焦げ付きが起こりやすくなります。この場合商品寿命となりますので、買い替えが必要です。
表面加工がされていない製品
調理前の予熱が十分でないと焦げ付きの原因になります。特に板厚が薄い製品やステンレスの様に熱伝導性の低い材質の製品は、予熱時に十分に温まっている部分とそうでない部分が発生する局部加熱の状態になりやすく、これが焦げ付きの原因となります。強火で一気に過熱するとコンロの炎が直接当たっている部分とそうでない部分に温度差が発生し、局部加熱が起こりやすくなりますので、予熱時は中火以下でじっくり予熱し、フライパン全体が均等に温まる様にすると焦げ付きが起こりにくくなります。
表面加工がされている製品と同様、使った後の洗い方が不十分でフライパンの表面に汚れが残っていると、焦げ付きの原因になります。鉄素材のものは調理後温かいうちに、洗剤を使わずたわしとお湯で十分に洗ってください。ステンレス素材のものは、スポンジと中性洗剤で十分に洗ってください。
ふっ素樹脂加工のフライパンは
十分に洗って下さい。
鉄のフライパンは
予熱を十分にして下さい。
フライパンが焦げ付いたらどうすればいいの?
フライパンが焦げ付いた際の対処法をご紹介します。
ふっ素樹脂加工がされている製品
柔らかいスポンジと中性洗剤で十分に洗っても焦げ付きが改善しない場合は、フライパンの底面が浸るように油を入れ(2~3cm程度の高さで底面を覆うくらい入れるのが目安です)、油温が180℃程度になる様に30分ほど温めます。その後火を止め自然に冷却させたら油を処理し、その後中性洗剤で十分に洗う事によって、洗剤だけでは落としきれない汚れが落ち焦げ付きが改善する場合があります。
ふっ素樹脂加工を傷める原因になりますので、硬いスポンジやメラミンスポンジなどで強くこすり洗いする事はお避け下さい。
手順を動画で確認する
油の温度が上がり過ぎない様に十分注意した上作業を行ってください。また、火災防止の為作業中はフライパンの前から離れない様にお願いします。
表面加工がされていない製品
鉄素材の製品が焦げ付いた場合はフライパンの底を覆うくらいの水を入れ、中火で加熱し沸騰させ焦げ付きを柔らかくします。その後スチールたわしや金属ヘラで焦げ付きを擦り落とし、洗い流します。洗い流した後は水気を拭き取り中火で加熱し、完全に水気を飛ばした後、油ならしを行って下さい。
ステンレス素材の製品が焦げ付いた場合は、お湯に浸して焦げ付きを柔らかくしてから取り除いて下さい。取り切れない場合はメラミンスポンジにクリームクレンザーを付けて焦げをこすり落とすのが有効です。クリームクレンザーは熱で変色した部分の変色を落とすのにも有効です。クレンザーを使った後は、クレンザーの成分が中に残らないように中性洗剤で製品を十分に洗ってください。
油を使う際は
ヤケドや火災にご注意ください。
表面加工されてないフライパンは
焦げを柔らかくしてからこするのが効果的です。
- 中火で2~3分加熱し、完全に水気が飛んだ事を確認します。
- 火を止めて、多めの油(1/2~1カップ)を入れます。
- 弱火で3分程度加熱します。(この3分間が油の膜を作る大事な時間)
- 火を止めて、余分な油をオイルポット等に戻します。
- キッチンペーパー等を使い、刷り込むように拭き取ります。※熱いのでヤケドに注意して下さい。
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