鉄フライパンの塗装は剥がれても問題ありません
鉄フライパンをお使いのお客様から、「表面の塗装が剥がれた!」というお問い合わせをよく頂きます。特に、初めて鉄フライパンを使った方から驚きの声を頂く事が多いです。
しかしながら、鉄フライパンは一般的なふっ素樹脂加工のフライパンと異なり、塗装が剥がれても全く問題ありません。今回は実際に使い込んだ鉄フライパンを見ていただきながら、鉄フライパンの塗装についてご説明いたします。
目次
鉄フライパンはこんな感じに塗装が剥がれても大丈夫です
お使いの鉄フライパンの塗装が剥がれて来ると見た目にもかなりの衝撃があり、確かに大変驚かれると思います。しかし、繰り返しになりますが鉄フライパンの塗装は剥がれても全く問題ありません。
和平フレイズのキッチンスタジオで実際に調理に使用している鉄フライパンがこちらになります。
この様に塗装が剥がれても問題ありません
ところどころ表面の塗装が剥がれて鉄の地肌が現れており見た目はかなり傷んでいる様な印象を受けます。しかし実際は徐々に油がなじんで来ており、焦げ付きも少なくなりはじめ使いやすくなってきています。この後使って行くにつれて塗装はさらに剥がれ、油なじみもさらに良くなっていく事でしょう。
鉄フライパンの塗装はこのように、ご使用を重ねるうちに剥がれて行くのが自然な状態です。塗装が剥がれたら買い替え時のふっ素樹脂加工フライパンとは異なり、お手元の鉄フライパンの塗装が剥がれたとしても製品的には全く問題ありません。どうぞそのままお使い下さい。
鉄フライパンの塗装は剥がれるのが自然です
鉄フライパンの塗装は何の為にしてあるの?
鉄フライパンの塗装は剥がれても問題ない事は理解したけど、使っていくうちに剥がれる様な塗装をするのに何の意味があるのか?という疑問を持った方もいらっしゃると思います。
鉄フライパンの塗装はふっ素樹脂加工とは異なり、調理時の利便性向上を目的とした塗装ではなく、お客様のお手元に届くまでの間のサビ防止を目的として塗装されています。よって鉄フライパンの塗装は、お客様がお使いになる時にはすでにその役割を終えているのです。
お店の売場でサビたりしないように塗装されています
また和平フレイズの鉄フライパンは食品衛生法に適合したシリコン樹脂塗装を使用しています。万一、はがれた塗料を食べてしまっても体内に吸収されることはなく、全て体外に排泄されます。安心してお使い頂ければと思います。
塗装が剥がれた鉄フライパンの使い方で注意する点は?
塗装が剥がれた鉄フライパンは、剥がれた部分が大変サビやすくなります。鉄フライパンのサビは、フライパンに水・塩・酸が付着している事で発生します。これらの汚れが残らない様に、使用後はフライパンが温かいうちに、たわしやササラを使い洗剤を使わずお湯で洗ってください。
洗った後は加熱して完全に水分をとばし、油を塗って保管するようにしてください。鉄フライパンに水分が付着したままにしておくと、必ずサビますのでご注意ください。
鉄フライパンは洗剤を使わずに洗ってください
もし鉄フライパンがサビたり焦げ付いたりした場合は、フライパンの底を覆うくらいの水を入れ、中火で加熱し沸騰させた後にスチールたわしや金属ヘラでこすり落とせば再び使える様になります。 サビや焦げをこすり落とした後は再びサビない様に、最後に必ず「油ならし」を行って下さい。
サビや焦げが発生した場合でも、こすり落とせばまた使えます
- 中火で2~3分加熱し、完全に水気が飛んだ事を確認します。
- 火を止めて、多めの油(1/2~1カップ)を入れます。
- 弱火で3分程度加熱します。(この3分間が油の膜を作る大事な時間)
- 火を止めて、余分な油をオイルポット等に戻します。
- キッチンペーパー等を使い、刷り込むように拭き取ります。※熱いのでヤケドに注意して下さい。
鉄フライパンについて動画で見る
鉄フライパンと上手に付き合うポイントを動画でご覧いただけます。
和平フレイズがおすすめする鉄フライパンのご紹介
記事内で使用した、和平フレイズおすすめの鉄フライパンをご紹介します。
enzo(エンゾウ)鉄フライパン
何度も実験を重ねてたどり着いた、熱がムラなく均等に伝わりやすい厚みを採用しました。大きな食材を入れられるよう底面は広く、ソースなどの流し込みを考慮して側面の立ち上がり角度は深く設計。強火でさっと調理ができる鉄材料だから、肉の旨味を逃さずに香ばしい焼き上がりに。特にステーキ調理で真価を発揮するフライパンです。
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